中学・高校生/担当教育者の成果

中学校/体育講師/T・H さん
子どもに質問されても「分からない」が言えなかった。
子どもに尋ねて教えてもらうということができなかった。
ブレークスルーコースを受講して
子どもと対等に付き合えるようになり、
自由で、対等で、尊敬のある関係が手に入りました。
質問1
コース前、教育者として教育現場においてもっていた課題は何ですか?
または、どのような成果を目指してコースに参加しましたか?
そして、コースで何を発見し、どんな新しい行動を取ることができるようになりましたか?
どんな新しい成果を得ていますか?
大学の時、小学校に臨時で走り幅跳びを教えに行っていました。ある大会に向けて、週1回のペースで約2ヶ月間の指導でした。
コース前は、「練習もほとんどできないし、時間もないから、細かいことを教えても混乱するだけでだし、おもいっきり跳ぶことだけ教えよう」と思って教えていました。
コース後、助走距離や踏み切り位置のことを教える機会がありました。コースをやってなかったら、「ここから走り始めて、全力で走ってきて、ここで踏みきろう」と簡略化し、具体的な指示をだしたと思います。
でも、その時、ポロポロっと自然に「ここから記録を測ることになるから踏み切り板のどこで踏み切ったらいいと思う?」「踏み切る時にスピードは速いほうがいいよね?」「全力で走ってきて、ここで踏み切るにはどこから走り始めたらいいかな?」「どうやってスタート位置を決める?」と生徒に質問をしていました。
そしたら、生徒は自分で考え、助走のスタート場所を見自分達で見つけ出し、どんどん練習していました。そして終わりに「今日は楽しかった」と満足げに言ってくれました。
私は、生徒の能力を限界付けているのは全く私なのだと改めて掴みました。
自然に「子どもには能力がある、すばらしい」というところから子どもと関われたからこその成果です。
質問2
コース後、あなた自身の子どもたちへの会話の質や接し方が変わりましたか?
何がどのようになりましたか?
私は「人に馬鹿にされてはいけない」、「自分は十分でない」を隠すためたくさんの気苦労をして生きていきました。そして、子どもにもそのように関わってきました。
だから、コース前に子どもに質問されたこと対して「分からない」が言えなかったし、子どもに尋ねて教えてもらうということができませんでした。
どこか子どもと関わるときに肩肘はるような、少し孤独な感じがしていました。
でも、「自分は馬鹿でいい、充分だ」というコンテクストにシフトしてからは、分からないことは分からないと言えるし、子どもと対等に付き合えるようになりました。
自分も、人もすばらい!そこから自由で、対等で、尊敬のある関係が手に入りました。

体育の授業はざわついたりするのが当然です。
「集合・整列」と号令をかけた時に、生徒がざわついたままで整列しないということがよくあります。
私はその時その光景をみて「私は嫌われている・無視されている」と勝手に思って焦っていたり、掛け声をかえることを控えていることをコースの中で発見しました。
そして、生徒は一切そんなことを言ってないことにも気づきました。
それに気づいてからは指示が通らなかった時、聞こえていなかったのか、聞こえていても友達と話しているのかを見極め、再度声を掛けたり、ピンポイントで注意したり、生徒同士で声を掛け合うように促したり適切に対応できるようになりました。
何より、自分の心が平安で、無駄に疲れず、楽しく授業を進められるということが大きいです。
質問3
コース後、子どもたちに何か違いや新しい行動が生まれましたか?
何がどのようになりましたか?
ティーンはお互いに立場を取り合うということを掴みました。
そこで、授業では小グループに分けてお互いに教えあうことを多く取り入れています。
ダンスや水泳の授業では、できる人が、できていない人に教えることをやります。
教える側にとっては、自分の能力を人に提供することで、自分がより運動を理解する機会になること、そして、教えた人が上達することが自分の達成であることを伝えます。
教えられる側には、教えてくれている人に感謝すること、上達すことがそれに応えること、教えてもらっていいというオープンさが必要なことを伝えます。
これがうまく機能した単元では、生徒はとても上達が早く、みんな楽しそうに取り組みます。
コース・ティーンズコースにふれていなかったら、「まずは自分で何とか教えないと…」と1人よがりの授業しかできていないと思います。
質問4
コース後、他の先生達や保護者たちとの関係に何か違いが創れましたか?
何がどのようになりましたか?
親からのクレームの電話がありました。
以前の私なら、「はい。分かりました、すいません。でも・・・」といった対応で、「やばい、これ以上怒らせないようにしよう。」という自分の身を守るので必死だったと思います。
でも、コースをやって自分の考えを横において、まずその親の立場に立ってみて、「本当には何を言いたいのだろうか」ということに耳を澄ませることができました。
そしたら、本当に子どものことを大切に思っていることや、その子どものために必死で頑張っていることがとても伝わってきました。
そして親の話を充分聞くことができ、自分に非があるところはきちんと謝り、お礼を言ってその電話を終わることができました。また、その電話の後、学年主任や担任の先生に起きたことをすばやく伝え難なく終えることができました。
きっとコースをやっていなかったら、その電話後30分は1人で落ち込み、他の先生に伝えるのに30分は躊躇し、半日は頭から離れず集中できないまま仕事していたと思います。